自己啓発

義務感っていつからの付き合い?:機嫌よく「自分」を発揮したい人におすすめ

最初から最後まで機嫌がよくって、元気になる本。ストレスから自由になれるメソッド「丁寧道」の実践の姿を見せてくれる。

手に取ったきっかけ

Youtubeで、武田双雲氏に初めて出会った。

まさに理想の生き方ー好奇心に従って生き、人間関係(アドラー心理学で言うと”縦の関係”)から全くもって自由であるような。

一冊読んでみたいなと思い、彼のモットーがそのままタイトルとなっているような本書を買ってみた。

無意識の義務感ブレーキをかけていないか?

思えば、幼少期から何かしら「〜ねばならない」が隣にあった。

優等生の振る舞いをしなければならない。

テストでいい点取らなければならない。

受験に受からなければいけない。

空き時間は向上することに使わなければならない。

幸い、環境のサポートを受けられたことで、「〜ねばならない」は努力をすれば達成できるものもたくさんあった。学生時代は大体勉強が生活の主軸にあったから、今していることは未来のためである、という意義はなんとなく受け入れており、あまり反論もなかった。問題は、社会人になってある程度経ってから。

早く先輩に褒められる仕事をしなければならない。仕事から帰った後も、最新トレンドについて目を通さなければならない。一度間違えたことは二度と間違えてはならない。「〜ねばならない」が癖づいていたことで、ストイックに取り組み成長できた側面もあったが、社会人初期の眼に見えるような変化が落ち着いてきた頃、「〜ねばならない」と本当の「〜したい」がちょっとずつ独立していった。30にもなろうという時期に、自分にとっては結構なアイデンティティクライシスであったことを覚えている。

いつまでも「ちょっと先の未来」のために頑張り続けるのは、本当にやりたいことなのか?と自問自答するようになりました。受験、就職、初めての転職、といったイベントが終わり、分かりやすいレールが目の前から無くなったのも関係あっただろうなあ。

そして「義務感ブレーキ」が効かなくなった今の私はというと、仕事にはできないから、と最初は遠ざかっていた趣味に全力疾走なのである。

こんな感じの状況に、「丁寧道」はスッと情報として入ってきた。

いま、このときの自分を大事にするとは

丁寧道とは何か、丁寧道の意義、具体的に丁寧道を実践する方法などは、もちろん本書で詳しく語られている。ので是非読んでみてほしい。

「これをやる目的」を考えだすと、また過去のようにちょっと先の未来についてばっかり考えることになるので、今・この時を大事にする方法を自分にあったのを試していけると気持ちが楽になると思う。

義務感なしでも「うまくいく」

「義務感」にしんどさを感じているのなら、一回やめてみて、意外と楽しめている瞬間があることに気づく。

フラットな言葉で語られていて、うなずきながら読んだ。多分、今後もなんか楽しくないな〜という時に、何度か読み返すと思う。